虹橋ビジネスエリアから虹橋国際開放中枢に:新しい開放形態

2021. 8. 16

虹橋ビジネスエリアから虹橋国際開放中枢に:新しい開放形態

   7月28日、午前に行われた上海市第15期人民代表大会常務委員会第33回会議(拡大)で、市委員会副書記、市長の龔正氏は、浦東のハイレベルな改革開放のけん引機能は、虹橋国際開放中枢の建設推進に反映されなければならないと指摘した。

   虹橋国際開放中枢は「一つの核心、二つの地帯」の機能配置を担っている。「一つの核心」は、面積が151平方キロメートルに及ぶ上海虹橋ビジネスエリアで、主に国際化中央ビジネスエリア、国際貿易センターの新プラットフォーム、総合交通中枢などの機能を担う。「二つの地帯」とは虹橋ビジネスエリアを起点に北方向に伸長する開拓地帯と南方向に伸長する開拓地帯である。北方向の開拓地帯は虹橋-長寧-嘉定-昆山-太倉-相城-蘇州工業園区が含まれ、中央ビジネス協力区、国際貿易協同発展区、総合交通中枢機能拡張区を重点的に構築する。南方向の開拓地帯は虹橋-閔行-松江-金山-平湖-南湖-海塩-海寧が含まれ、文化的特色と観光機能を持った国際ビジネス区、デジタル貿易革新発展区、江海河空鉄共同輸送の新プラットフォームを重点的に構築する。龔正氏は「報告書」で、「虹橋海外貿易センター、長江デルタ都市展示センター、国家デジタルサービス輸出基地、虹橋輸入貿易促進革新モデルエリアなど一連のハイレベル機能プラットフォームを構築し、虹橋国際開放中枢を構築するためのキャリアーとする必要がある」と指摘した。

   「小国連」と呼ばれる虹橋海外貿易センターは、地理的には輸入博の最前線と言える陣地であり、輸入博の本拠地である国家コンベンションセンターからは直線距離で僅か約500メートルに位置している。しかし機能的には、虹橋海外貿易センターは国内外の企業を博覧会に誘致すると同時に、様々なサービスを提供している。グローバルな貿易と投資サービスのネットワークを構築していることで、現在既に30余りの国、地域の貿易とサービス機構が入居しており、海外懇親会、シルクロード総商会などを通じて世界150以上の貿易及び投資促進機構と連絡を取っている。これにより、虹橋の海外貿易センターは、虹橋ビジネス地区の発展のチャンスを求めて、産業の合力を形成し、虹橋ビジネス地区を促進するために、世界的な都市群の統合戦略的な優位性の集積地区になると同時に、虹橋ビジネス地区の加速的な発展の新しいエンジンになる。

   長江デルタ都市展示センターは虹橋輸入品展示取引センター北区にあり、建筑面積は4万平方に達し、そのうち1号棟、5号棟、6号棟はそれぞれ浙江館、江蘇館、安徽館の都市展示ホールとなる。各都市の会場は都市パビリオン、企業パビリオン、商品展示などの機能区に分かれ、各市の企業誘致や観光普及などのプロジェクトの連動を強化する。また、長江デルタ各都市会の商業、旅行、レクリエーションとスポーツ優良プロジェクトに展示舞台と紹介窓口を提供し、世界的な影響力と知名度を持つコンベンション展示、ビジネス商業、文化芸能、スポーツイベントなどのハイエンドプロジェクトとの連動発展を推進する。このプラットフォームは世界と長江デルタの貿易資源を集積し、世界経済体の企業が長江デルタの貿易パートナーを探すために情報とコンサルティングサービスを提供するだけでなく、同時に長江デルタ企業が世界経済体と連携するための窓口を提供する。

   国家デジタルサービス輸出基地は、商務部と中央網情報弁公室、工業情報化部が共同で推進、建設するデジタル貿易を発展させるプラットフォームである。その主な目的はデジタルサービス輸出の積極的な拡大、サービス輸出のデジタル化モデルチェンジの加速、デジタルサービス輸出支援プラットフォームの構築、デジタルサービス輸出の新たな主体の育成、及びデジタルサービス業界の対外開放を支援することである。上海浦東ソフトウェアパークに続き、虹橋臨空経済モデル区は国家デジタルサービス輸出基地の構築を模索することを開始し、国家インターネットデータ専用ルートの設立を目指す。

   虹橋輸入貿易促進イノベーションモデル地区の主な機能は包括的な輸入博の波及効果を受け、高エネルギーレベルの輸入貿易本部経済の発展に力を入れ、輸入規模の拡大を加速し、虹橋国際開放中枢建設を促進する。輸入貿易イノベーション促進モデル区は、貿易の質の高い発展を推進し、供給側構造改革を深化させ、高水準の対外開放を推進する重大措置である。モデル区には二つの機能的な位置付けがあり、一つ目は「貿易促進」、即ち輸入促進、産業促進、消費促進であり、二つ目は「貿易イノベーション」、即ち政策イノベーション、サービスイノベーション、モデルイノベーションである。

   虹橋国際開放中枢は経済特区、沿海開放都市、国家級新区、自由貿易試験区に続く新しい開放形態で、全国開放の枠組みで独特の役割を発揮する。それは長江デルタの「経済の黄金軸線」にまたがって、既に全世界の貨物物流、商流、人流、資本の流れ、情報の流れの合流点と中継点になっており、併せて要素のリンク、生産能力のリンク、市場のリンク、規則のリンクの戦略チャンネルを邁進させることで、輸入博の波及効果をより良く拡大することが期待できる。

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