専門最前線推薦コラム | 不正競争防止法の二元法益保護システムについての研究
2021. 5. 6
専門最前線推薦コラム | 不正競争防止法の二元法益保護システムについての研究
推薦著書:
「不正競争防止法の二元法益保護システムについての研究———新業態・新様式・新成果に基づく観察」
著者及びプロフィール：
孔祥俊 上海交通大学議長教授、博士課程指導教授、凱原法学院院長、知的財産権及び競争法研究院院長。研究領域：知的財産権法、競争法
推薦の理由：
二元法益システムは、不正競争防止法の骨幹を支える土台であり、不正競争防止法の精髄を理解、把握するための技術的な核心針路である。著者は、二元法益保護システムの由来と発展を紹介したうえで、不正競争防止法の具体的な法益保護構成を詳細に解析し、多くの判例を通じて、「育成系」法益保護と一般法益保護の運用方式、機能の区別、及び各自が機能を生かせる領域を掘り下げて論証している。
本稿を熟読することで、読者は、不正競争防止法の法益保護の発展経緯、及び当該法律の重要性及び継続して進化する特徴を理解することができる。また、不正競争防止法の絶え間ない効力発揮が、新技術、新業態及び新商業様式が反復して引き起す新しいタイプの権利訴求を逐次育成出来ることと密接な関係があることを知ることができる。従って、「不正競争防止法」を継続して学習、研究すると同時に、関連法益保護二元性法理の把握を通じて、時代変化において急速に発生する実務問題に対する専門的、且つ有効な回答を導き出す必要がある。
リンク：
http://yk3.gokuai.com/file/ksvr06xgllpn59e8forqbgb0ikbmghas#
