日本における医事法学をめぐる最新動向
2023. 1. 12
日本における医事法学をめぐる最新動向
中国大学医事(健康)法学教育連盟は、2023年1月5日、全国範囲での医事(健康)法学を専門とする教育者、研究者向けに、オンラインにて研究・勉強会を開催した。この会議は、北京大学医学人文学院と「中国健康法制」雑誌が共同主催し、Wolters Kluwer 法務情報データベースが協賛したものである。国内外から合計300名以上の教育者、研究者が参加し、ビデオ会議を使って、医事(健康)法学の最前線に立って、この分野において立法者、教育者、研究者、実務家などが共に関心を寄せる課題をめぐり討論を行い、交流を深めた。
リーグ法律事務所の于佳佳弁護士(東京大学法学博士、上海交通大学准教授)は、「日本における医事(健康)法学をめぐる最新動向」と題する報告を行った。本報告は次の6つのテーマをめぐり日本法を紹介した。
第一は、AIの医療応用と法的責任について。
第二は、医療情報の保護と活用に関する法制度について。
第三は、「薬機法」における再生医療等製品と「再生医療法」における再生医療技術について。
第四は、再生医療とゲノム編集をめぐる倫理的な問題と倫理指針の策定のあゆみについて。
第五は、生殖補助医療により出生した子の親子関係を取り扱う特別法と不妊治療の健康保険適用について。
第六は、人生の最終段階における医療・介護に関する指針と「人生会議」に関する取組状況について。