日中両国が20項目の重要合意を達成
2025. 3. 24
日中両国が20項目の重要合意を達成

3月22日、中国共産党中央政治局委員の王毅外交部長は、東京で岩屋毅外相と第6回中日経済ハイレベル対話を共同主宰した。双方は両国首脳が達成した重要な合意を共同で遂行することに合意し、中日戦略的互恵関係の経済分野における内容を豊かにし、新しい時代の要求に合致する建設的で安定した中日経済貿易関係を構築に共に取り組むことで一致した。対話では以下の20項目の重要なコンセンサスを達成した。
一、グリーン開発協力を強化し、2025年に中国で第18回中日省エネルギー・環境保護総合フォーラムと中日炭素排出削減政策対話を開催する。
二、生態環境分野での協力を強化し、2025年に中国で第4回中日環境ハイレベル円卓会議を開催し、日中両国の青年環境人材の相互訪問交流を展開する。
三、日本側は中国が2027年国際園芸博覧会へ参加することを歓迎する。
四、高齢者サービス・介護分野での実務連携を強化し、シルバー経済を発展させる。
五、第三国市場での中日協力をさらに推進し、合作プロジェクトの進捗を共同で評価し、第三国市場における企業間経済協力を引き続き推進する。
六、日本側は中国側による第8回中国国際輸入博覧会の開催を支持する。中国側は日本側による2025年大阪・関西万博の開催を支持する。地方間の経済貿易連携を推進し、中日(成都)都市建設・現代サービス業開放協力実証プロジェクトなどの協力を支援する。
七、サービス貿易における協力を加速し、2025年に日本で中日サービス貿易政策対話を開催する。
八、2025年に日中工業副部長(副大臣)級の交渉、及び中国商務省と日本経済産業省による副部長級の定期交渉を実施する。自動車分野等での協力を継続し、中日自動車対話を継続する。
九、中国稅関総署と日本の厚生労働省が引き続き中日食品安全協力閣僚対話を展開することを奨励する。
十、サプライチェーン協力を強化し、中日輸出管理対話及び官民間の交流活動を継続する。
十一、2025年に日本で日中ビジネス環境最適化作業部会を開催し、公正、透明で予測可能なビジネス環境の提供を推進する。
十二、知的財産権に関する中日作業グループを含む知的財産権保護の協力を強化する。
十三、中国政府部門と中国日本商工会議所の対話を行う。
十四、日本政府部門と在日中国企業協会との対話の開催を検討する。
十五、WTOの枠組みの下での協力を強化し、WTO改革を推進し、自由で開かれた多国間貿易体制を維持、強化し、市場の開放を維持し、自由貿易を支持する。G20、APEC、10+3などのメカニズムの下での経済貿易、金融合作を強化する。
十六、「昆明-モントリオール世界生物多様性枠組み」の実施を共同で推進する。
十七、中日海洋ごみ協力に関する専門家対話プラットフォーム会合を開催する。
十八、中国による2026年APEC開催と日本による2031年APEC招致を支援する。
十九、第7回中日海運政策フォーラムが6年ぶりに開催されたことを評価し、海洋分野での協力を強化する。
二十、双方は2024年9月20日に発表された合意を完全、正確、かつ全面的に理解することを再確認し、海洋放出に対する長期的な国際モニタリングと中国側の独立サンプリングモニタリングを継続的に実施することを確認し、結果に異常がないことを前提に、日本産水産物の対中輸出問題を協議する。
また、双方は適時に中国で第7回中日経済ハイレベル対話を開催することに合意した。
出典:中国駐日本国大使館