国務院 医薬品分野の独占禁止ガイドラインを発表、全チェーン監督体制を構築

2025. 2. 17

国務院 医薬品分野の独占禁止ガイドラインを発表、全チェーン監督体制を構築

   このほど、国務院の独占禁止・不正競争防止委員会が発表した「医薬品分野の独占禁止ガイドライン」は、中薬(漢方薬)、化学薬、生物製剤などを含む医薬品分野全体における独占問題を対象に、生産・流通・販売の各段階を網羅する監督管理体制を構築することを目的としている。

   「ガイドライン」は独占協定の章において、医薬品分野における典型的な独占協定行為を細分化し、医薬品経営者間の販売価格カルテル、販売市場の分割、生産や供給数量の制限などを禁止することで、係る問題に対して効果的規制を強化することを明確にしている。市場における支配的地位の濫用の章では、不適切な転売による薬価の不当な引き上げや、供給の遅延・停止を通じた競争優位の獲得などの行為を禁止するとともに、取次販売プロセスにおける分業協業において違法行為に関与した流通業者にも責任を問うことで、より強力かつ効果的な法執行を実現する。本「ガイドライン」の公布により、医薬品分野の経営者は本分野における独占禁止法の適用をより深く理解し、適切に対応することが可能となる。また、ルールが包括的・明確・明瞭であるため、企業が法的リスクを事前に予防・低減し、共に公正な市場競争環境を形成することに寄与することが期待される。

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