浙江 | 民間企業の刑事司法保護例を発表

2024. 1. 11

浙江 | 民間企業の刑事司法保護例を発表

   浙江省高級法院はこのほど、民間企業に対する刑事司法保護の典型例を発表した。今回の典型例は計8例で、民間企業の権利保護に重点を置いており、職務横領、贈賄、契約詐欺、商標登録の偽造などに関わるものが紹介されている。

   案例2では、被告である浙江省の精工企業の技術部長、マーケティング部責任者、営業販売員の3名が、2015年4月から2020年12月にかけて、同社の計測プロジェクトをドイツ企業に委託した際に職務上の立場を利用し、3人が共同管理する上海のペーパーカンパニーを立ててドイツ企業の代理店とし、ドイツ企業からの見積額を引き上げ、計470万元強を私的に分け合ったケースである。法院の審理により、被告3名はそれぞれの職務上の便宜を結び付けて会社の財産を不法に占有したものであり、金額が莫大であり、職務横領罪に該当すると判決された。最終的に、技術部長とマーケティング部責任者には懲役3年と罰金が、営業販売員には懲役2年6カ月、執行猶予4年と罰金の判決が科された。

   今回の典型例の発表は、司法が合法的に民間企業の財産権を保障する鮮明な態度と決意を明らかにするもので、民間企業の刑事リスク防止意識の向上にも重要な参考意義がある。


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