大連 |「危険化学物質の禁止·制限·管理目録」の発表
2023. 12. 29
大連 |「危険化学物質の禁止·制限·管理目録」の発表

2023年12月11日、大連市人民政府弁公室は「遼寧省化学工業団地と危険化学品企業における安全および環境潜在リスクの発見·排除に関する整備作業方案」(遼寧省政府弁公室〔2020〕18号)に基づき、「大連市危険化学品の禁止·制限·管理に関する目録」(以下「目録」という)を発表した。
「目録」は本文と添付文書分から構成され、本文は、総則、禁止、制限、管理の各部と附則で構成され、添付文書には「危険化学物質禁止目録(全230種類)」「厳格な制限と管理区域の危険化学物質目録(全640種類)」「その他の区域の危険化学物質目録(全1,333種類)」が掲載されている。
禁止の部分ではネガティブリスト形式を採用して全230種類の危険化学品をリストアップし、その内訳は、国が明確に生産、使用を禁止している危険化学品43種類と、国際条約または国が厳格に制限、管理し、危険性が高く、特定の分野でのみ使用できる危険化学物質で、大連市では生産、経営、使用、輸送の過程に関与しない計187種類。これらの危険化学物質の中には、毒性が非常に強く、分解しにくく、生物蓄積が生じやすく、人類の生存繁殖と持続可能な発展に重大な脅威となる危険化学物質や、極めて危険な農薬製剤で、使用条件に基づいて一回または複数回暴露した後に人的健康や環境に深刻な影響を及ぼすものがあり、市全域で厳格に禁止すべきとしている。
規制と管理の部分では、都市の異なる地域における異なる需要に基づき危険化学物質を規制することを基本とし、地域を限定したり、危険化学物質の種類を管理したりするなどの方法によって、危険化学物質の安全リスクを低減し、管理している。これらの規制と管理の部分ではポジティブリスト形式を採用し、主に「大連市の規制類と淘汰類の産業目録(暫定)」に基づき、大連市内の危険化学品の分布現状と都市各地のリスク管理の異なる需要を踏まえた上で、「厳格な規制と管理地域における危険化学品目録」と「その他の地域の危険化学品目録」に分けて記載している。「厳格な制限と管理区域における危険化学品目録」に記載された危険化学物質は、厳格な制限と管理区域の範囲内において、生産、経営(倉庫付きの場合)、貯蔵、輸送、使用されることができ、全部で640種類の危険化学品をリストアップしている。「その他の地域の危険化学物質目録」に記載されている危険化学物質は、その他の地域の範囲内で生産、経営(倉庫付き)、貯蔵、輸送、使用することができる全1,333種類。国家経済と市民生活に関わる危険化学物質は除外されている。
「目録」は監督管理体系、発生源管理、企業主体責任、生産経営貯蔵過程、使用過程、運送過程、危険廃棄処分過程などの7つの安全管理措置を整理してまとめ、市全体で流通と使用を禁止する危険化学品を明確にしている。その他の区域で許可されている危険化学品の生産、使用、運送、経営、経営(倉庫付き)、貯蔵については厳格に制限、管理するとしている。また、チェックリスト形式により関連企業や規制当局が具体的に管理する際のガイドラインを提供していて、都市の安全リスクの低減するためにより洗練された効果的な管理アプローチを模索した内容となっている。
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