上海浦東 | 外商投資企業の典型判例を公布

2023. 11. 3

上海浦東 | 外商投資企業の典型判例を公布

   上海市浦東法院はこのほど、2013年から2023年までの上海自由貿易試験区の国際業務における香港・マカオ・台湾、外商投資企業に関わる商事裁判業務の状況と典型事例を公布した。24件の典型的な事例の中には、クロスボーダー貨物及びサービス貿易類紛争、株式取引及びコーポレートガバナンス類紛争、国際水上運輸及び貨物運送代理類紛争等の6大類型が含まれており、3件が仲裁関連事件となっている。

   白書の内容から見ると、外商投資企業にかかわる商事事件の類型は絶えず増加し、訴訟にかかわる主体地域が広範で、クロスボーダーサービス紛争が比較的多く、クロスボーダー投資紛争が増加し、クロスボーダー貿易リスクが際立っている等の特徴が現れている。また、紛争の類型から見ると、売買契約紛争が38.9%と最も多く、サービス契約紛争が11.7%と続いている。

   外商投資企業が国際商事活動を行う過程で外国の法律の適用、紛争解決の方式を設定する契約書を締結する際には、モデル条項を参考にして、約定が無効となることや、約定が不明瞭であることによる紛争やリスクを回避していただきたい。


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