北京 | 新たな生態環境行政処罰の裁量基準を発表
2023. 11. 2
北京 | 新たな生態環境行政処罰の裁量基準を発表

北京市生態環境局はこのほど、「北京市生態環境行政処罰裁量基準(2023年版)」(意見募集稿)を発表した。生態環境問題で行政処罰に直面した企業は、この基準に基づいて処罰の軽減や回避対応の方向性を検討することができる。
今回の裁量基準を以前のバージョンと比較すると、今回の基準では、処罰の緩和・軽減の事由を4件から5件に調整し、以下を通りとしている。
- 生態環境への違法行為による危害を自主的に排除または軽減した場合。
- 他人から脅迫されたり、誘惑されたりして生態環境への違法行為を実施した場合。
- 生態環境主管部門が把握していない生態環境違法行為を自主的に供述した場合。
- 生態環境の違法行為の調査・処分において生態環境主管部門に協力して功績をあげた場合。
- 法律、法規または規章の規定によって、その他の行政処罰を緩和または軽減すべき場合。
処罰を免除する状況について、今回の基準では「北京市生態環境分野の行政処罰免除事項リスト」に基づいて認定するとしている。
また、今回の基準では後半部分に9種の具体的な環境保護違法行為への処罰の裁量基準を定めている。同時に今回の基準では「共通裁量表」を付記し、上述9種の行為以外の状況における処罰の裁量要素、判定基準、計算方法を明確にしている。そのうちの裁量要素としては、①環境への影響程度、②違法の頻度、③汚染物質排出許可管理での分類、④調査・証拠収集へ協力状況、⑤是正の状況、⑥社会的影響または生態破壊の程度、が含まれている。
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