広州南沙 | 企業知財権の司法保護を強化
2023. 11. 1
広州南沙 | 企業知財権の司法保護を強化

このほど、最高人民法院は「広州南沙における世界に向けた広東・香港・マカオの全面協力のための司法サービス及び保障提供に関する意見」(以下、「意見」という)を公布した。広州南沙は、大湾区(広東および香港・マカオにまたがる湾岸地域を指す)の中心に位置する。今回の「意見」は、広州南沙に広東・香港・マカオとの重大協力プラントフォームを構築し、企業の合法権益を保護するために多くのサポート政策を提供するもので、広州南沙が大湾区プロジェクトをけん引し、リードする機能を発揮するよう推進するものである。
「意見」は、下記の事項を明確に提起した。①法律に基づき、科学技術イノベーション主体の合法権益を保護し、科学研究者に科学技術成果の所有権あるいは長期使用権を付与するテストの実施を支持する。②知的財産権侵害の懲罰的賠償の適用基準をさらに研究し、知的財産権の市場価値の実現を目標とし、賠償を主として懲罰を補足的な副とする権利侵害賠償制度を実施、最適化する。③広州南沙における知的財産権に対する行政法と司法との健全な連動メカニズムの構築を支持し、知的財産権の多元的な紛争解決メカニズムを完備し、知的財産権を全面的に保護する業務体制を構築する。④ハイレベルの対外開放拠点を建設し、広東・香港・マカオの各規則が整合する仕組みでの協力を促進し、広州南沙において世界一流の市場化、法治化した国際的なビジネス環境をもたらす司法サービスと保障を提供する。
また、「意見」は、訴訟プロセスの完備、渉外案件における外国法律の確認等、多くの方面で関連措置を提出している。これらは、企業にとって日常的な経営活動や訴訟案件への対応で合法権益を保護するうえで積極的な意義があると考えられる。
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