医療分野における新たな違法広告の典型事例を公表

2023. 9. 5

医療分野における新たな違法広告の典型事例を公表

   2023年8月23日、市場監督管理総局(以下、「市監総局」という)は医療分野に関わる違法広告の典型事例を集中的に公表した。今回公表された典型事例は計12件で、主に、容姿不安の誘引、医療用毒性薬物の違法広告、治癒率や有効性の違法宣伝、疾病治療機能がある食品との違法宣伝など、消費者の権益を著しく損害する違法な広告行為を取り上げている。処罰された12対象は、病院や診療所が6、リハビリテーション理学療法店が1、広告発表者としての情報コンサルティング・技術系会社が3、放送局が1、医薬系会社が1。広告法の規定により相応の罰金が科されている。

   2023年から市場監督管理部門は、美容医療、医療、医薬品、医療機器などを重点分野として広告の監督管理と法執行を強化している。市監総局は、神のような名医、名薬等を指す「神医神薬」の違法広告典型事例10件を今年6月8日に公表している。また、医薬分野広告に関する立法も相次ぎ発表され、改善が進んでいる。今年5月には、市監総局により「医薬品、医療機器、保健食品、特殊医学用途調合食品に対する広告審査管理暫定弁法」が改正され、意見募集稿が発表されているので、年内には正式に公布、施行される見通しとなっている。また、市監総局弁公庁は「市場監督管理総局弁公庁による広告監督管理分野における際立った問題の調査・管理業務を着実に実施することに関する通知」を6月に発表しており、広告監督管理分野における規律あるスタイル構築への指導をさらに強化していく方針を示し、「三品一機」(「医薬品、医療機器、保健食品、特殊医学用途調合食品」の略称)を重点対象とした10方面にわたる具体的な要求と措置を提出している。

   医薬分野に関わる広告コンプライアンスは、今後も依然として市場監督管理部門は重点的に法執行する分野であり、各医薬企業にとっては十分に動向を重視する価値がある。

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