北京 | 環境資源裁判の「三合一」審理体制が拡大
2023. 8. 23
北京 | 環境資源裁判の「三合一」審理体制が拡大

このほど、北京の基層人民法院7院で環境資源法廷が設立され、環境資源保護に取り組む専門法院体制の進展が注目されている。
環境資源問題の「三合一」審理体制とは、環境資源問題における裁判の質、効率、及び法執行能力を向上させることを目的に、関連する民事、行政、刑事事件を環境資源専門の審理機構が統一的に審理する体制を指す。この体制の普及に伴い、法的手段を利用して環境資源問題におけるガバナンスと紛争解決を図る傾向が強化されていくと見られている。同時にこれは、関連する法的紛争と政府機関による規制に備えることを企業に迫る一方で、企業が人民法院を通じてより積極的に法的権利を主張できることも意味している。
このような背景から、北京市では7つの基層人民法院と北京第四中級人民法院に環境資源裁判庭を設立された。また、すでに、北京高級人民法院の民事裁判第一廷に環境資源裁判廷が設立されている。
これにより、北京市では基層・中級・高級のすべての3級人民法院において環境資源を審理する専門機構が設立されたことになる。北京市管轄区内では、環境資源問題に関する民事、行政、刑事事件に対してこれらの機構が統一的に審理することになった。全国においては、今年年初の時点で2426カ所の環境資源を審理する専門機関や組織が設立されている。
なお、環境資源問題の「三合一」審理体制の普及に先立って、知的財産権、インターネット、海事などの分野においても案件審理の専門化体制がすでに実現している。
関連する政策についてご質問があれば、当所までご連絡ください。
原文リンク: