外国人の境外社会保険受領資格の認定方法を大幅調整予定
2023. 8. 14
外国人の境外社会保険受領資格の認定方法を大幅調整予定

国家人力資源・社会保障部は8月3日、公式サイトで「『中国境内で就業する外国人の社会保険参加暫定弁法』を改正する決定(意見募集稿)」を公布し、2011年に公開、実施した当該弁法について、2023年9月3日までパブリックコメントを募集している。
今回の意見募集稿は、「外国公的文書の認証を不要とする条約(ハーグ公条約)」に2023年3月8日に中国が加入申請を提出し、今年11月上旬からの発効を目指していることに合わせた措置で、条約締結国がその他の締結国の公的文書に対する領事認証を免除する規定に付帯する政策である。同時に、中国国内で現在進めている情報通信技術を利用した認証方法のオンライン変更に合わせて、外国人が境外で社会保険を受領する資格の認定方法を相応に改正、調整している。意見募集稿の内容では、改正後の外国人の境外での社会保険受領には以下の2つの認定方法が追加される。
- 「中国領事」「携帯版12333」「電子社会保険カード」などのインターネットアプリを通じてオンライン認証ができる。
- 外国人の居住国が「外国公的文書の認証を不要とする条約」の締結国である場合には領事認証を免除する。但し、この場合は条約で要求する付帯証明書を提出しなればならない。
今回修正した意見募集稿は、国が進めている行政審査手続きの簡略化政策の理念を沿って改正されるものである。境外で社会保険を受領しようとする外国籍者は、関連する法律変更の動向に注意を払い、資格認証要求の調整による利便性を直ちに享受いただきたい。
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