深圳 | 商業秘密刑事保護のコンプライアンス整備ガイドラインを公布

2023. 7. 20

深圳 | 商業秘密刑事保護のコンプライアンス整備ガイドラインを公布

   深圳市検察院は近年の深圳市における商業秘密刑事事例を2022年4月から全面的に整理、統括し、他の関連職能機関と交流し、「商業秘密刑事保護体系コンプライアンス整備ガイドライン(試行)」(以下、「ガイドライン」という)を今年2月に起草し、大手企業とトップ法律事務所からの意見徴収を経たうえでこのたび正式に公布した。商業秘密の保護にかかわる「ガイドライン」は今後、他の地域へも広がることが予測される。

   「ガイドライン」は、商業秘密刑事保護体系の面から、深圳市の商業秘密刑事事例を分析したうえで、コンプライアンスの整備に向けた具体事項を提示している。項目は、商業秘密の確定、秘密に関わる人員の管理、秘密保持措置の管理、秘密保持情報の管理、商業秘密の外部管理、商業秘密権利侵害への保護、コンプライアンスリスクの制御の7分野。例えば、秘密保持の管理については、秘密に関わる特別エリアの管理、秘密に関わる設備の管理、秘密に関わる媒体の管理、情報システムの管理の4方面から、相応な重点業務リストを提示して説明している。

   企業は、「ガイドライン」に基づき、自社の商業秘密に対する刑事保護体系の整備業務における不足事項を分析することができ、更に詳細かつ企業実務に相応したコンプライアンスの整備業務プランを制定することができる。ただし、「ガイドライン」は企業による商業秘密の刑事保護体系におけるコンプライアンス整備業務の強化を促すための参考文書であり、具体的な商業秘密案件において刑事保護を取得できる否かについは、事実を根拠とし、法律と司法解釈に準じることに注意しておく必要がある。


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