中国NMPA第2回、医薬品ネット販売の典型事例を発表

2023. 7. 7

中国NMPA第2回、医薬品ネット販売の典型事例を発表

   2023年6月16日、国家医薬品監督管理局(NMPA)は2回目の医薬品ネット販売典型事例を発表した。今回も4つの事例が公表されており、処罰の対象者は依然として四大プラットフォーム(Tmall、京東(JD)、アリババ、拼多多)に出店した店舗や企業であった。

   初回の発表とは異なり、今回発表された事例の処罰原因は、医薬品経営許可証を所持しない無許可でのネット販売(事例1と事例3)のほか、合法的なルート以外から医薬品を調達したケース(事例2)、及びネット販売禁止リストに該当する医薬品を販売したケース(事例4)である。つまり、「医薬品ネット販売監督管理弁法」などの規定に従い、医薬品上市許可保有者または医薬品の製造・販売資格を持つ企業から医薬品を仕入れるべきであること、NMPAが発表した「医薬品ネット販売禁止リスト(第1版)」(2022年第111号)に該当する医薬品を販売してはならないことなど、基本規定にかかわることが多く指摘されている。

   初回の典型事例が2023年4月11日に発表されてからわずか2か月で第2弾が発表された。このことから、医薬品のネット販売に対する規制を着実に強化しようとしている当局の姿勢が見て取れる。また、新業態を利用して医薬品経営を積極的に展開している医薬品企業に対しても、新たな要求のもとでコンプライアンス制度の構築と管理を強化すべきとの警鐘を鳴らしていることもうかがえる。

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