ブランド育成に新基準
2023. 3. 31
ブランド育成に新基準

このほど、中華商標協会が中華全国特許弁理士協会など10数団体と共同で起案、制定した団体基準「知名商標ブランド評価規範」(以下「本規範」という)が北京で発表された。本規範は、全国初の知名商標ブランド団体基準となる。
本規範では、知名商標ブランドの概念を「一定の地域及び関連業界において相応の公衆に知られ、比較的に高い名声を有する商標ブランド」と明確に定めた。登録商標を有するブランドを評価対象とし、法律基礎、市場競争力及び影響力を主な評価内容とし、法律、管理、市場、財務及び社会責任の5つの方面から、知名商標ブランド評価活動を規範化するとした。今後、中華商標協会によって普及、実施される予定である。
なお、本規範は中華商標協会が制定した団体基準であり、その中で規定された「知名商標ブランド」は、「商標法」第13条、第14条で規定する「著名商標(中国語:馳名商標)」とは同一ではなく、種類を超える保護、悪意のある登録商標に対する5年間の期限制限を突破できる等の法的効果を直接的に生じさせるものではない。一方で、中華商標協会が同団体基準を積極的に普及させることに伴い、「知名商標ブランド」という認定が、商標の知名度や影響力を一定程度証明でき、ブランドの育成に積極的な役割を果たすことが期待できる。
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