食品安全主体責任の不実行に行政処罰

2023. 3. 3

食品安全主体責任の不実行に行政処罰

   中国市場監督管理総局が2022年9月26日に公布し、2022年11月1日から施行している「企業による食品安全主体責任の実行に関する監督管理規定」(以下「規定」という)により、すでに一部の食品生産経営企業に対する行政処罰、行政調査が行われている。

   「規定」では、食品生産経営企業は会社規模、食品類別、リスクの高さに応じて、食品安全総監の設置や、企業主要責任者の総責任制、食品安全総監と食品安全員による分級責任体系を築かなければならないと要求している。「規定」の要求に従わない場合、各地方の市場監督管理部門は是正を要求し、5,000~5万元の罰金を処し、また営業停止や営業許可証の取消を命じることができると定めている。

   行政処罰、行政調査を受けている食品生産経営企業の中には、企業主要責任者、食品安全総監、食品安全員の職責を明記した書類を提供できずに警告を受けたケースや、「規定」が要求する食品安全生産日・週・月別の作業制度やメカニズムを設定していないことにより立件調査されているケースなどの状況が見られる。

   上記のように「規定」に基づいた主体責任を実行していない企業には、違法状況に応じて相応の行政処罰が科されている。これらの行政対応は、各地の監督管理部門が「食品安全法」と「規定」の要求を厳格に履行していることを示すものであり、各食品生産経営企業においては、「規定」の内容を重要視し、早急に「規定」に基づき必要とされる安全管理の人員や制度を整え、主体責任を徹底的に実行する必要があることを喚起したい。

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