上海 | 医療機器等広告のオンライン知能予備審査

2023. 2. 17

上海 | 医療機器等広告のオンライン知能予備審査

   「広告法」第46条が規定する「医療、薬品、医療機器、農薬、動物用医薬品及び健康食品、並びに法律、行政法規が規定する審査を必要とするその他の広告を発表するには、公布前に関連部門が広告内容を審査しなければならない。審査を経っていない広告は発表してはならない」に基づく広告主による広告審査手続きに対して便宜を図るために、各地でオンライン審査申請システムが導入された。

   上海市市場監督管理局ではこのほど、医療機器広告審査システムをバージョンアップして最適化した。新システムにより、上海市の医療機器広告の審査手続きは全段階でオンラインによるペーパーレス化が実現し、顔認証による身分確認、オンライン申告、電子証明書の確認、電子印鑑、書類のダウンロード、ショートメッセージによる審査状況のオンタイム通知、オンラインでの審査結果の受領などの機能が導入され、QRコードをスキャンして広告見本を確認できるようになった。また、審査システムに知能確認機能が実装され、申請者がアップロードした各種許認可書類に対して、システムが自動的に主体情報、有効期間などを確認し、申請者にデータの修正を提示するようになり、ヒューマンエラーにより繰り返しアップロードしなければならないといった煩雑な審査手続きが大幅に改善できるようになった。さらに、上海市市場監督管理局では昨年、申請企業への便宜化をさらに進め、業務時間のみに開放されているオンライン審査システムとは異なる7日✕24時間の開放を保障するリモート審査申請ルートを開放し、申請、審査、確認の全段階におけるクラウド手続きを全面的に実現し、すでに現時点までで計5.5万件を超える申請を受け付けている。

   また、新たな医療機器広告オンライン審査システムでは知能予備審査機能も導入し、人工知能システムを利用して、申請者がアップロードした書面類広告の見本に対して予備審査を行う。頻度が高い違法用語が存在する場合や、法律で規定する必要な忠告表現内容が明記されていない場合など、基本規制要求に適合していない広告見本については、申請者に注意すべき問題点を提示する。AI審査における精度への疑問や、用語のニュアンスを総合的に理解せずに頻度が高い違法用語があるだけで却下するのではないかという懸念を考慮して、システムは予備審査で違法の可能性がある広告見本を発見した際にポップアップ通知で提示するのみで、申請者は提出した広告見本が申請要求に適合していると判断すれば、提示内容を確認した後に引き続き申請を進めることができ、AIではなく人による最終審査が行われる。こうした新時代の技術を利用した機能は、重複申請を減らし、申請の承認率を向上させるだけではなく、多くの顕著な問題をスクリーニングすることで、人的資源をより重要で精細な業務に集中でき、審査スピードを速めることにつながっている。このほかにも、広告誌認証番号の期間満了後の抹消手続きではすでにAI自動審査が実現している。

   現在、多くの生活領域で活用されているAIを、今回、上海市は業界に先行して医療機器広告審査の行政認可過程に導入し、上海市の企業サービスレベルを体現した。


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