防疫への支持政策を16条公布

2022. 3. 29

防疫への支持政策を16条公布

   COVID19の市中感染拡大を受けて、上海市人力資源・社会保障局は3月38日、感染対策下の雇用等を具体的に支援するため、「上海市人力資源・社会保障領域における感染対策を全力で支持する若干の政策措置」を公布しました。

   同措置は、企業を取り巻く就業支援、医療従事者と関係者への配慮、労使関係の安定維持、人力資源と社会保障サービスの最適化の4分野にわたり16条に絞った具体的内容となっています。主な内容は以下の通りです。


全力で企業の勤務、就業を支援

1.  失業保険と労災保険の負担率の引下げを継続
   失業保険は引き続き1%で徴収、労災(工傷)保険の1類から8類の業界の基準率は業界基準率をもとに20%引き下げる(社会保険機関により労災保険に浮動費率が適用される単位には調整後の業界基準率を採用する)。

2.  創業支援政策を強化
   市、区クラスの創業インキュベーション基地での賃貸料減免・延納方法を奨励する。創業組織・個人が受け取った借入金の返済が感染対策の影響により一時的に困難な場合は最長1年間の延納申請ができ、引き続き利息補助を享受できる。

3.  就業研修政策の保障を強化
   感染対策による研修基地での欠勤は正常出勤と見なす。研修が一時的に中断した時の研修期間、生活費、教育費の補填は順延する。研修基地で2022年12月31日までに研修生と労働契約を締結し、かつ、研究期間が満了していない場合は、研修残余期間の教育費補填を給付する。

4.  共同採用モデルを支持
   企業が共同採用などのモデルを採用して短期的に就業構造の矛盾を解決することを支持する。企業間の共同採用調整プラットフォームを構築し、企業の採用調整制度の構築を支援、指導する。感染対策期間中に他社と共同採用する場合は、相応の就業補填を引き続き享受できる。

5.  就業サービスを全面的に強化
   市の公共職業紹介プラットフォームで、求人単位と求職者に的確な就業サービスを提供する。労働者に多ルートでの就業を促し、新しい就業形態での就業者に対する傷害保障を試行する。24時間体制の重点企業就業調整保証メカニズムを最適化し、都市の運行、感染対策、市民生活等に必須な重点企業に対して、1対1で就業サービス専門員を配置し、雇用、従業員調整、技能訓練、労使関係等の問題の解決を支援する。

6.  オンライン職業訓練補填を強化
   感染対策の影響を受ける各種企業、社会組織等の雇用者が実際に雇用する従業員に実施する主業務と関連するオンラインでの職業訓練にトレーニング補填を支給する。各人は2020年に3回まで補填を受けられる。


第一線の医療従事者と関係者へ配慮

7.  労災保険待遇を着実に実施
   業務上の職責により新型コロナウイルスに感染した医療及び関連業務の従事者に、「緑色通路」を開設し、速やかに労災認定し、各種待遇の付与を実現させる。

8.  職業資格評価審査での支援を強化
   感染防止対策の第一線の専門技術者が職業資格審査を申請する場合に、同等の条件下で所属単位は申請を優先的に推薦しなければならない。感染防止第一線の経歴は、基層業務の経歴と同様に見なし、当年の継続教育期間の完了と見なす。感染防止の第一線で突出した貢献があり、省・部クラス以上の表彰、省令を受けた場合は、職業資格審査に「緑色通路」を設け、業務能力レベルの評価と合わせて1級高い職業資格の審査又は試験に参加できる。

9.  医療従事者の招聘登録手続きを簡素化
   感染対策関連の医療機関等が緊急に医療等の感染対策従事者を必要とする場合、招聘手順を簡素化でき、「緑色通路」を設置する。事業単位や主管部門はオンライン面接、試験等の方法を採用して直接に雇用者を確定でき、直接に登録手続きを実施できる。

10.  医療等の第一線の感染対策人員の待遇を保証
   国家及び本市の関係規定により、医療等の第一線で感染対策に従事する人員に関連の待遇を着実に実施する。


労使関係における調和のとれた安定を確実に維持

11.  労使関係調整業務を統一的に完備する
   企業の発展と従業員の権益保護の関係を共に考慮し、労使関係調整の第三者メカニズムの効果を十分に発揮し、労使関係双方における幅広い協調、相互理解、直面する困難への共同克服を推し進める。

12.  給与待遇処理問題への協調を奨励
   医療機関及び政府が法律に則って新型コロナウイルス感染者、病原キャリア、疑似感染者、濃厚接触者等に隔離措置を実施していることにより、正常な労働が提供できない労働者に、企業は正常な労働として当該隔離期間の給与を支給する。隔離期間が終了後に引き続き治療のために業務が停止する労働者に、企業は従業員の疾患治療期間の関連規定に基づいて給与を支給する。政府が法律に則って実施するその他の監督措置により企業が生産停止、業務停止、従業員の帰還困難に遭遇した場合は、労使関係双方は共に助け合い、共に直面の困難を克服するという理念を強め、異なる状況に応じた可能な限りの解決を共に協議していく。

13.  労使関係の現場管理を強化
   現場責任を徹底し、街、鎮、園区等の範囲内での労働調整管理を強化し、基層の労使関係調整員と社会組織の機能を積極的に発揮する。労働争議調停組織の機能をさらに発揮し、柔軟に矛盾の緩和を図る。法律に則って労働関係にかかわる問題を処理し、双方の利益を考慮する。


手続の最適化と非対面サービスを大幅に推進

14.  労災認定、労働能力鑑定に関する期限規定を合理的に掌握
   感染対策により雇用単位、従業員及び親族、工会組織が規定の期間内に労災認定や労働能力鑑定の申請を提出できないときは、感染影響期間を申請期間の中から控除できる。各級の人力資源・社会保障行政部門と労働能力鑑定委員会が法律で規定した期限までに労災認定又は労働能力関係の結果を提出できないときは、審査期間を相応に順延し、感染の影響が消去した後に速やかに結果を提出すればよい。

15.  非対面サービスを大幅に推進
   上海市の「インターネットワンストップサービス」、上海市人力資源・社会保障アプリ「12333ホットライン」「WeChat(微信)パブリックアカウント」等の媒体の機能を十分に発揮し、人力資源・社会保障行政事務の「オンライン手続」「手のひら手続」等の非接触サービスを推進する。科学的に業務処理プロセスを手配し、人の密集を避ける。人材人事、社会保険等の業務の省力化、証明事項の告知承諾制を積極的に実施して、サービス機能を更に向上させる。

16.  窓口サービス部門の感染対策を徹底
   就業サービス、訓練認定、社会保険手続、人材人事サービス、労働人事争議処理、苦情受付等の窓口サービス部門の感染対策業務を徹底して、各種の感染対策措置を確実にする。


出典:上海人力資源・社会保障

クライアント
専用ログイン

ユーザーIDとパスワードを入力してください。 ご質問がございましたら、弊所の顧客担当にご連絡くださいますようお願い致します。