上海 | 倒産の典型事例を発表

2024. 4. 29

上海 | 倒産の典型事例を発表

   このほど、上海破産裁判所は2023年度の典型事例(計10件)を発表した。このうち、事例2では「日本の民事再生手続の承認と協力」として、中国裁判所が初めて日本の破産手続を承認し、日本の監督委員の職務履行に協力した事例を紹介している。

   この事例の意義について、中日双方が民商事判決で相互承認を適用しなかった先例が越境破産事件における当然のことではない。日本の法律では中国の裁判所の破産裁定を日本の裁判所で承認する際に法的障害は存在しないため、法律の互恵原則により本案件には互恵関係が存在すると認定すべきであると記している。

   また、日本の民事再生手続における監督委員と中国の債務者自己管理下の管理人の身分及び職責を比較分析すれば実質的に類似しているとして、これにより日本の監督委員の身分を認めて職責履行に協力するものであるとし、債権者の利益に重大な影響を与える中国国内の財産を処分する行為を実施する際には人民法院による別途の認可を得る必要があると示した。

原文リンク:
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