浦東のハイレベルな改革開放を推進し、浦東のけん引作用を発揮

2021. 8. 9

浦東のハイレベルな改革開放を推進し、浦東のけん引作用を発揮

   上海市第15期人民代表大会常務委員会第33回(拡大)会議が7月28日に開催され、市共産党委員会副書記の龔正市長は浦東のハイレベルな改革開放の状況と今後の業務動向について報告を行った。30数年来、浦東は中国の改革開放の最前列を邁進し、中国初の金融貿易区、中国初の保税区、中国初の自由貿易試験区と臨港新エリア等の多くの全国初を生み出してきた。このほど、国務院は「浦東新区の改革開放を支持し、社会主義現代化建設を牽引する区域を構築することについての意見」を公布し、習近平総書記自らも浦東の改革開放という重大な使命を上海に与えている。

   浦東のハイレベルな改革開放の推進は、「2つの特殊、4つの区、1つのセンター、1つのモデル、1つの保障」を主な任務として進められる。

   「2つの特殊」とは、浦東全域に特殊経済機能区を構築し、質の高い税関特殊監督管理区域を建設することである。特殊経済機能区とは国がマクロ経済を発展させるために画定した区域を指し、税収、法律、監督管理などで相応の優遇政策を与え、それによって製造業の促進、外商投資の誘致、輸出の増加などの目的を達成する。今回、特殊経済区を自由貿易区の新エリアから浦東全域に拡大した。このことは、浦東が改革開放以来のすべての特殊経済機能を集積し、さらにこれらの特殊経済機能をもって浦東全域で末端レベルまで改革を進め、その総合的効果を拡大し、模範とけん引の機能を発揮させることを意味している。

   「4つの区」とは、国際科学技術革新センター、金融センター、貿易センター、水上運輸センター中核区の建設を指し、張江総合性国家科学センター、陸家嘴金融貿易区、自貿試験区及び臨港新区、洋山深水港区などの土台としての機能を強化することを指している。

   「1つのセンター」とは、国際的な消費センターを建設することで、ハイエンドサービス分野への外資の参入制限を緩和し、免税店の発展を促進し、新業態の消費をスピードアップするなどに重点的に取り組む。国務院が公布した意見で定めた「国際消費センター」としての地位を確立し、国内外市場を繋ぐ新主体、輸入商品の集散を一貫する新プラットホーム、世界レベルの商業圏としての新ランドマーク、新店舗が打ち出す新消費、新業態が立脚できる新環境などの面で工夫を凝らしていく。

   「1つのモデル」とは、住みやすく産業に適した都市管理モデルを構築することである。具体的には、ガバナンスのスマート化レベルを絶え間なく高め、生活に密着した末端レベルでの対応力を高めていき、人民大衆の素晴らしい生活へのあこがれを全力で満たすことを目指していく。

   「1つの保障」とは、浦東の大胆な試み、大胆な突破、自主的な改革を支持することに相応しい法治保障体系を構築、整備することである。全国人民代表大会常務委員会が上海市人民代表大会とその常務委員会に浦東新区の法規制定を授権したことはそのための重大な決定であり、金融イノベーション、サービス貿易、港の利便性などの環境変化に伴ってボトルネックとなってきた過去の課題のすべてに対して、より広い探索の余地がもたらされることになる。

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