上海 2023年は5.5％以上の成長を予測
2023. 1. 13
上海 2023年は5.5％以上の成長を予測
上海市第16期人民代表大会第一回会議が1月11日に開幕し、龔正市長が政府活動報告(中国語：政府工作報告)を行い、過去5年間の上海の発展を振り返り、今後5年を見据えて、2023年の重点業務について提案しました。過去5年間の発展で、上海の域内総生産は4兆元の大台を突破し一人当たりGDPは17.8万元に達しました。世界一のコンテナ貨物取扱量を誇る上海の輸出入総額は2年連続で4兆元を超え、人口1000人当たりの新規企業数は111.1社で全国一となっています。
今後5年の主要目標と2023年の主要任務の要点は以下の通りです。2023年は5.5％以上の経済成長を予測目標とし、引き続き、対外貿易、外国貿易の安定発展の下で、新時代の国際都市建設を進める計画を打ち出しました。
今後5年の主要目標：
- 高品質の発展による新展開を推進する。デジタル経済コア産業の付加価値を全市総生産額の18％に引き上げ、国際デジタル都市建設の基礎を固める。
- 高品質の生活を創出する。住民所得と経済成長との増加率の歩調を合わせ、労働報酬と労働生産性との向上の歩調を合わせ、基本公共サービスのバランスとアクセスを強化し、「15分生活圏」の基本セキュリティサービスを全面的に実現する。
- 高効率のリスク処理を実現する。自然災害、突発事故の対応能力を向上し、全世界で最も安全な都市のトップクラスに位置し続ける。高いレベルのゼロ・ウエスト都市(廃棄物ゼロ都市)を建設し、グリーン低炭素生産生活を社会全体に普及する。
2023年の主要任務：
1) 2023年の経済社会発展の主要予測目標：
域内総生産（GDP）：5.5％以上
地方一般公共予算収入の増加：5.5％
全社会研究開発費支出：域内総生産の約4.3％
都市調査失業率：5％以内
住民一人当たり可処分所得の増加：基本的に域内総生産と歩調をそろえる
住民消費物価上昇：約3％
環境保護投資：域内総生産の約3%
単位生産総額当りのエネルギー消費と二酸化炭素排出量をさらに引き下げ、主要汚染物重点工事で国家目標の排出削減を達成する。
2) 浦東リード区の建設を全面的に推進する。総合改革試験を進め、浦東の市場参入拡大特別措置リストを制定し、洋山総合保税区政策を浦東の特定エリアに複製し、人民元のオフショア取引、越境貿易決算と海外融資サービスを発展させる。大企業開放イノベーションセンターを新たに25社増設し、国際先進技術応用センター、国際人材発展リード区を打ち立てる。新たな浦東新区の法律を公布する。
3) 自由貿易試験区、臨港新エリアの建設行動計画を推進し、越境貿易投資を深めて外貨管理改革試験を高いレベルで開放する。積極的に科学イノベーション株式市場の発展に協力してさらに多くの科学イノベーション企業の成長を支援する。長江デルタ一体化発展の第2期3年行動計画を全面的に完成させる。重点協力プロジェクト、重大プロジェクトを達成する。
4) 3大先導産業「上海プラン」をバージョンアップする等、将来を見据えた重点産業の発展を加速してする。グローバル資産管理センター、国際再保険センターの建設を進めて国際金融資産取引プラットフォームを打ち立て、グリーン金融、フィンテック等の改革イノベーションを推進する。多国籍企業地区総本部の新たな支援政策を着実に実現し、サービス貿易のイノベーション発展モデルを創設する。第6回国際輸入博に取り組む。長江デルタ生態グリーン一体化発展モデル区制度の革新を進める。虹橋国際オープンハブ建設計画を進め、民営企業本部、貿易型本部を育成する。「一帯一路」の質の高い発展に積極的に参加し、「シルクロード電子商取引」協力先行区を作る。台湾、香港・マカオ、外事、華僑業務に力を入れる。
5) 内需拡大と外需の安定に注力し、経済の健康で安定した発展を促進する。消費の回復と拡大を最優先し、東西に国際レベルの消費集積エリアを建設し、国際消費中心都市を建設する。「55購物節」等の重要な消費活動に力を入れる。投資による供給構造の最適化を強化する。外国貿易、外国投資のファンダメンタルズを安定させることに全力を注ぐ。各種の市場主体が活力を発揮するよう刺激する。
6) 世界への影響力を有する国際デジタル都市を建設する。デジタル化、ネットワーク化、スマート化の方向性を把握し、デジタル技術の応用を加速し、生産方式、生活方式、処理方式の改革を進める。デジタル経済と実体経済の深い融合を促進する。
7) 炭素排出量ピークアウト、炭素排出ゼロの実現に向けてグリーン低炭素型社会を構築し、高いレベルで人と自然が協調共生する現代化社会を建設する。オゾンなど排出物処理を強化していく。
8) 市中心からの放射機能を強化して市内各地の経済・文化・生活機能を高める。
9) 国際文化都市としてソフト面の文化事業・文化産業を発展させる。ハード面で上海博物館東館、長江国際文化公園、徐家滙体育公園等の公共文化施設を建設する。
10) 引き続き感染防疫業務を最適化していく。新たな段階の新たな任務を正確に把握し、感染防止対策阻止を最適化していく。医療資源・備蓄、治療能力を引き上げる。
11) 民生福利を引き続き充実する。新規に55万以上の就職先を創出する。養老・幼児サービスを充実する。養老ベッドを5000床増設。老朽家屋5000戸改造。女性・児童の合法権益を保証する。
出典：上海発布
