防疫措置を調整した理由は?
2022. 11. 15
防疫措置を調整した理由は?

11月11日に、国務院連合防疫機構総合グループは「新型コロナ肺炎疫情予防抑制措置を更に最適化し、科学的かつ正確に予防抑制作業を実施することに関する通知」を発表した。翌11月12日に国務院連合防疫機構総合グループは記者会見を開き、今回の防疫措置の改善に関する情況を紹介した。国家疫病コントロール局の常継楽副局長は、今回の調整は多くの地区による防疫経験及び関連評価データに基づくものであると表明した。
なぜ、濃厚接触者に対する管理措置を「5日間の集中隔離+3日間の自宅隔離」に調整したのか?
コロナウイルスの変異に伴い、ウィルスの潜伏期間は短くなっており、5日間以内に陽性が出る確率が高い。
また、中国は人口の多い発展途上国であり、集中隔離期間を7日間から5日間に変更すれば、隔離資源を大幅(約30%)に節約できる。
なお、オミクロンウィルスの潜伏期間は最長8日間であるため、5日間の集中隔離を実施した後に3日間の自宅隔離を実施すれば、リスクを最大限にコントロールできる。
なぜ、今後は濃厚接触者の濃厚接触者に対する判定を行わないのか?
評価データの結果によると、濃厚接触者の濃厚接触者は人数の規模が大きいが、感染リスクが極めて低く、陽性検出率は10万分の3.1に過ぎない。濃厚接触者を早急に確認してコントロール下に置けば、濃厚接触者の濃厚接触者が感染するリスクは下げられる。極めて低い陽性感染率により多くの市民をコントロール下に置くリスクを感染拡大リスクと比較して影響が小さいほうを選択し、濃厚接触者の濃厚接触者に対する判定を行わないこととした。
なぜ、中リスク地区の判定を取り消したのか?
評価データの結果によると、中リスク地区で陽性が確認される確率は10万分の3と低い。しかし、中リスク地区と指定された場合には、多くの市民がコントロール下に置かれて外出及び移動が制限され、同時に、多くの末端作業員の人力を消耗することになる。このため、中リスク地区の判定を取り消した。
なぜ、高リスク地区から流出した人員に対する管理措置を7日間の自宅隔離に調整したのか?
評価データの結果によると、高リスク地区から流出した人員の陽性検出率は10万分の4.9であり、かつ、検出者すべてがリスク地区に判定した日からの7日以内に確認されている。高リスク地区からの陽性感染者の流出は、主に高リスク地区判定の遅れ、範囲の不正確さ、協力調査が適時に行われていないなどと関係するので、陽性感染者が確認された地区は早急に高リスク地区として正確に判定し、かつ社会に公布しなければならない。
なぜ、閉ループ作業の高リスク職務が終了した作業員に対する管理措置を5日間の自宅健康観察に調整したのか?
評価データの結果によると、閉ループ作業が解除された高リスク職務の作業員からの感染率は低く、陽性検出率が10万分の1.6である。閉ループ及び自宅健康観察期間のPCR検査を通じて、感染者を適時に確認できる。
なぜ、入境者に対する管理措置を調整したのか?
評価作業のなかで、入境後の最初のPCR検査の陽性Ct値で35以上となるグループに感染歴者の比率が非常に高いことを発見し、入境者に対する陽性検出の判定基準を調整した。また、新たなオミクロン変異株の潜伏期間がさらに短縮していること、同時に集中隔離地点での交差感染リスクを防ぐことにもなるため、入境者の隔離管理期間を「5日間の集中隔離+3日間の自宅隔離」に調整した。