上海の専門性の中に人間味溢れる防疫対応
2021. 2. 2
上海の専門性の中に人間味溢れる防疫対応

1月21日に国内で三例の感染が知らされて以降、その日の午後1時には上海黄浦江区では住民の集中隔離が始まりましたが、ホテルへペットを連れて行くことが許されるという心暖まる対応がありました。また、閉鎖された居住区付近には、移動キッチンカーが登場し、隔離されている住民への食糧提供に一役かいました。

1月25日、上海復旦大学附属病院でPCR検査が行われた時、疑似感染者が見つかり病院が閉鎖された時、突然にも関わらず病院側の懇切な対応で産婦人科で検査中の患者にも大混乱は起こらなかったそうです。
病院内では妊婦全員は、ベッドで休み、老人達には、軍用簡易ベッドが支給されたそうです。7時には麺類、8時にはワンタンが配給され、駐車場代金は無料になったそうです。病院の専門的かつ人間味溢れる対応が伝えられています。
同様に、上海腫瘍医院でも、素晴らしい対応をしています。休診後、昼間に化学療法を受けた患者達に集団でPCR検査を実施して、浦東医院で化学療法を行いました。彼らのやり方は、一刀両断ではありません。
封鎖を気にせず、すべての患者に至れり尽くせりの世話をする。これが上海の防疫成功の根本的です。
上海では、病例の公表においても先鞭を切りました。他地域では、年齢、性別、身分証明証番号、住所家族人数などのプライベート情報を簡単に流出させています。
上海の防疫情報は、全て「上海発表」という政府からの発信を通じて行い、各ニュース下のコメント欄を通じ相談に必ず答えています。
全て、住民の正常な生活を保障するためです。
常住人口2500万人、1万もの居住区がある巨大都市上海の防疫圧力は大きく、海外から多くの人が流入してくる国際大都市ですが、上海は、安定した穏やかな状態で、このコロナ危機を乗り越えています。
武漢でコロナが爆発的に広まった時、地下鉄で多くの武漢の人は、マスクなしで、一方で上海の地下鉄では、ほとんど皆がマスク着用していました。まるで上海が感染地域のようだと、からかいつつ、上海市民の防疫意識の高さを感じずにはおれませんでした。又、上海のコロナ感染が最も厳しい時に、上海市は閉鎖されず、武漢の人々は来訪を許可されました。上海はまた、流行の反復のたびに、非常に短い時間で常に制御してきました。これは、賞賛され、驚嘆されるべきことです。
これらはすべて、上海の成熟した管理能力、高度な文明、そして無数の草の根労働者の勤勉さを反映しています。透明性、開放性、プライバシー保護、迅速、強力、そして思いやりのある防疫対策は、全国のモデルとなっています。
メディアでは、「上海は、都市を閉鎖したり、スタッフ全員の検査を実施したりすることなく、すぐに感染を抑制した。多くの点で学ぶ価値がある。」と論評しています。
情報源:思想聚焦