三部門が「市場参入ネガティブリスト（2025年版）」を発表
2025. 5. 12
三部門が「市場参入ネガティブリスト（2025年版）」を発表
共産党中央、国務院の批准を経て、4月24日、国家発展改革委員会、商務部、市場監督管理総局は、「市場参入ネガティブリスト（2025年版）」を発表した。
2018年に市場参入ネガティブリスト制度を全面的に実施して以来4回目の改訂であり、リスト項目数を2022年版の117から106に計11項目を削減した。全国の具体的な管理措置は486条から469条に、地方の管理措置は36条から20条に削減している。改正内容の詳細は次の通りである。
削除された全国措置の例。公印刻印業が許可制から届出制に変更、コンピュータ情報システムの安全専用製品の販売を国家強制標準による検査認証制度に改革する。
解禁された全国措置の例。ドラマ制作会社の設立、医薬品卸売小売企業の設立、医薬品と医療機器のインターネット情報サービス、医療機関による放射性医薬品の使用（一、二類）、新型電信業務の試験運営、林木種子の輸入、付加価値税領収書の印刷などの管理措置を廃止する。市場参入管理を維持するのが必要な分野でも、参入手順が簡素化される。
廃止された地方措置の例。交通物流、貨物輸送代理、車両レンタル、生産性廃棄金属の買収などの管理措置を緩和し、地域間の市場障壁を打ち壊す。船舶設計修理建造、酒類生産経営、エクイティ類大口商品取引などの管理措置を廃止し、全国統一の参入方式を実施する。
新業態新分野の管理措置の組み入れ。民間用無人運転航空機の運営合格証の発行（小型ドロンを除く）、電子タバコなどの新型タバコ製品の生産、卸売、小売業務に関する審査・認可をリストに追加する。医薬品と医療機器のネット販売参入条件を規定する。
但し、注意しなければならないことは、国内外の経営主体には市場参入ネガティブリストの各項目規定が統一的に適用されるのみならず、海外投資家には、更に「外商投資参入特別管理措置（ネガティブリスト）」の関連規定が適用される。越境形式でサービスを提供する海外サービス提供者は、さらに「越境サービス貿易特別管理措置（ネガティブリスト）」による関連規定が適用される。中国が加入する国際条約、他国と締結した多国間条約、香港・マカオ・台湾地区との取決めなどに別途規定がある場合は、関連規定に照らし執行する。国境を流れる河川の水資源利用に関する重大な水利プロジェクトと水力発電所、越境電力網プロジェクト、越境ガスパイプなどの越境事項、及び境界河川工事、渉外海洋科学試験に関連する場合は外事部門の意見を求めるべきである。
原文リンク：
