江蘇 | 労働争議典型10事例を発表
2024. 5. 23
江蘇 | 労働争議典型10事例を発表

江蘇省高級人民法院は4月29日、2023年の江蘇法院による労働人事争議10大事例を発表した。
発表された事例の中で、医療機器を製造販売する上場医療会社が当事者となった事例5は注目に値する。世界100以上の国と地域に業務を展開する同社が開発責任者に対して競業避止の範囲を全世界に定めたことによる争議で、裁判所は、同社は多国籍企業として世界100以上の国と地域で活動し、海外売上高の割合が高いことを考えると、全世界を競業避止の範囲とすることには合理性があると判断した上で、労働者の請求を棄却した。また、南京市江北新区人民法院による事例8では、経営が赤字になった場合に会社が法に基づき労働組合と給与調整に合意した労働協約は法的拘束力があり、従業員はこれを遵守すべきであるとした。
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