高級管理職の法的責任 当所弁護士による日系企業向けのセミナー講演
2023. 5. 26
高級管理職の法的責任 当所弁護士による日系企業向けのセミナー講演

2023年5月11日、当所はクライアント様(日系企業)のご招待を受け、当該企業が所属するグループ企業の中国国内各社、各分公司の董事、監事、高級管理職、及び地域本部の各本部長、部長のために、高級管理職の法的責任をテーマとするセミナーを約2時間にわたり講演をしました。今回のセミナーは「オフライン+オンライン」方式で開催され、責任者は当所のシニアパートナー、副主任の張磊弁護士であり、講演者は当所の銭鋮弁護士でした。

セミナーでは、民事責任、行政責任、刑事責任の三つの面から、高級管理職(董事、監事を含む。以下同じ。)が負うべき法的責任について詳しく説明しました。また、セミナーでは、実例も多く挙げられました。弁護士は、実例に対する分析を通じて、実務における高級管理職の責任に対する評価基準を深く解説しました。内容として、常駐と非常駐管理職の責任認定や、自身及び所属する会社の責任をできるだけ低くし、回避するために、高級管理職が実際に職務を履行する過程で注意しなければならない事項などが含まれています。
ここ数年、企業に対する法執行監督管理活動と政策は高級管理職の企業経営管理に対する責任を絶えず強化しており、「二重処罰制度」が実行される事項も増えています。これまでに公開された「会社法」の改正草案は、高級管理職の責任に対してもある程度強化をしています。その中、高級管理職の忠実・勤勉義務を細分化・拡大し、株主、会社の規定違反行為に責任を負う高級管理職の賠償責任を増加させるなどの内容があります。これらには、企業や企業の管理者が注目する必要があります。