広告掲載に外国語を使うことができるか?
2022. 11. 22
広告掲載に外国語を使うことができるか?

Q: 中国国外の親会社が制作した外国語を使った広告は、中国国内で中国語字幕をつけてそのまま使用することができるか?
A:使用することが出来る。
現在は既に廃止されている「広告言語文字管理暫定規定」(2020年7月13日廃止)第5条には「広告用語は標準語と規範漢字を使用すべきである」とかって規定されていた。すなわち、広告の言語は中国語の標準語を使用し、文字は中国語の規範漢字を使用すべきであるとの規定であった。
この規定が廃止された後も、広告の文字については、「国家共通言語文字法」第2条「この法律にいう国家共通言語と文字は標準語と規範漢字である」及び第14条「次の場合には、国家共通言語と文字を基本的な用語として使用されるべきである:(三)看板、広告文字」、中国語規範漢字を使用すべきである。しかし、広告の言語については、現行の「広告法」、「インターネット広告管理暫定方法」などの規定には専門的な制約はなく、ただ原則的に広告の内容が正確、明晰、明白であることを要求している。したがって、広告に外国語の原音と中国語の文字字幕を使用することは、広告文字の規定に合致しており、コンプライアンス上、実行可能であると考える。
一部の地方的な法執行規定には広告用語は標準語と規範漢字を使用する要求が保留されているが、各地の法執行部門が広告用語に関する要求を厳密に把握し、このような広告コンプライアンスを否認する可能性は排除されない。しかし、類似の動画広告は多国籍企業で多く使用されており、このような事件の性質は一般的な違法事件に属し、適用される行政処罰も是正命令の柔軟な処理であり、現在、このような広告が行政処罰を受けた前例はなく、コンプライアンスリスクは低いと理解している。