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  • コロナ禍が最低賃金基準に影響

    2022. 6. 30

    コロナ禍が最低賃金基準に影響

       6月29日、上海市人力資源・社会保障局は「2022年の上海市の最低賃金基準は調整せず、月最低賃金は2,590人民元を継続する」と発表した。

       新型コロナウイルス肺炎感染症が上海市経済社会にもたらす影響に配慮し、上海市の労働関連3部門が共同で検討した結果、2022年に上海市の最低賃金基準は調整を行わず、全日制就業労働者の月額最低賃金基準は引き続き2,590人民元が適用され、非全日制就業労働者の1時間あたりの最低時給基準は引き続き23人民元が適用される。

       これに対して一部からは「毎年、最低賃金を引き上げるという規定に違反している」との声が出ているが、実際には「毎年、最低賃金を引き上げる」という規定はそもそも存在していない。

       2003年に公布された「最低賃金規定」(中華人民共和国労働・社会保障部令第21号)第6条第1款では、「月額最低賃金基準の確定と調整は、現地の就業者及びその扶養者数の最低生活費、都市住民の消費価格指数、従業員個人が納付する社会保険費と住宅積立金、従業員平均賃金、経済発展水準、就業状況等の要素を参考する必要がある」と規定している。

       また、「最低賃金規定」第10条によると、「最低賃金基準を公表、実施した後に、本規定第6条で定める関連要素に変化が生じた場合は適時に調整しなければならない。最低賃金基準を少なくとも2年間に1度調整する」と定めている。

       2015年に通達された「人力資源・社会保障部による最低賃金基準の調整業務をよりよく実施することに関する通知」(人社部発〔2015〕114号)では、今後の一定期間内は最低賃金基準の調整を「少なくとも2年間に1度」から「少なくとも2~3年間に1度」に調整すると示している。また、「国務院承認の発展改革委員会等部門による収入分配制度改革の深化についての若干意見に関する通知」では、経済の発展、物価の変動等の要素に基づき、最低賃金基準を適時調整するよう求めている。

       以上から、上海市が今年、最低賃金基準を調整しないことは規定違反とはならない。実際に2009年には国際金融危機の影響を受けたため、国家の統一手配に従い、上海市でも最低賃金の調整が行われていない。

       上海市の最低賃金基準(2,590人民元/月)は、人力資源・社会保障部がホームページで公表しているデータによると、今年の調整がなくても、現時点で依然として全国最高額となっている。

       今年の経済情勢をみれば、その他の省・都市でも最低賃金基準は調整されない可能性がある(現在の北京市の最低賃金基準は2,320人民元/月、深圳市は2,360人民元/月)。


    全国各地区最低工资标准情况(截至2022年4月1日)

    发布日期:2022-04-08
    来源:劳动关系司

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