初めての事例!データセキュリティに関わるコンプライアンス不起訴公聴会を上海で開催
2022. 5. 25
初めての事例!データセキュリティに関わるコンプライアンス不起訴公聴会を上海で開催

最近、上海市普陀区検察院はA社がコンピュータ情報システムのデータを不正に取得した事件について「クラウド公聴会」を開き、最終的に不起訴の決定を下した。これが初めてのデータセキュリティに関わるコンプライアンス不起訴事件である。
当該案件は2019年から2020年にかけて、ネットテクノロジーのA社が許可を得ずに、データクローラー技術により、あるデリバリープラットフォームのデータを違法に取得し、同社に直接的な経済損失4万元余りをもたらした。その後、A社はデリバリープラットフォーム会社の損害を自主的に賠償し、普陀区検察院にコンプライアンス不起訴を申し立てた。普陀区検察院はA社に対して実地訪問を行い、最終的にA社に改善提案を出した。これにはデータコンプライアンス管理、データリスクの識別、評価と処理、データコンプライアンスの運営と保障などが含まれている。会社がコンプライアンスの承諾を行った後、第三者の監督評価機関が会社のデータコンプライアンス改善の全過程を監督、指導した。改善期間が満了した後、第三者監督評価機関はA社の改善が合格に達していると認定した。公聴会に参加した各当事者はいずれもA社の改善が行き届いており、不起訴の決定に同意するとの認識で一致した。