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    2022. 3. 14

    中国の現在の防疫状況と方針

       先日、中国国家感染症医療センター主任・復旦大学附属華山病院感染症科主任張文宏は、中国の現在の防疫状況と方針をウェブ上て公開しました。弊所はその主な内容を翻訳し、下記の通りに共有します。


    新たなコロナ感染における規模的なリバウンドレッドラインを厳守、更なる智慧のある動態ゼロ化政策を模索

       北京冬季オリンピックの素晴らしい閉幕、パラリンピックの予定通りの開催と共に、年に一度の「全国人民代表大会と全国政治協商会議」も滞りなく開かれた。中国におけるコロナ感染状況は多くの地区において、入国感染者数及び本土感染者数が増加傾向ではあるが、防疫状況は全体的には安定している。近頃報告された入国感染者数が今年1月と2月の累計で1243名に達している。これは、全国同期総感染者数の約38%にあたり、上海市においては昨年の入国感染者総数の80%を占めている。また、同時に、中国本土において感染者のリバウンドが発生していることで、感染者の治療対応において未曾有の挑戦を突き付けられている。従い、コロナの治療対応に当たっては医療現場の実態を考慮したうえで、医療体制を維持しつつ、医療の逼迫状態が発生するのを如何に回避するかの分析研究に多くの時間を割き、全国各地の専門家と共に、今後の防疫対応に就き対策を行ったので、皆様の参考に供するため、現状認識に基づいた幾つかの指針を下記する。

    一、最近、明確になった防疫業務目標
       今年の「全国人民代表大会と全国政治協商会議」期間において、習近平総書記は講演の中で、我々は「コロナの大規模な感染リバウンドレッドラインが発生しないよう厳守しなければならない」と指示した。現状、国外からの感染者と本土感染者は今後とも引き続き発生する可能性はあるが、我々の目標は疫病の感染を極めて低い水準に抑えることであり、医療現場において医療の逼迫状態が発生することを回避し、柔軟な医療体制と厳格な防疫体制とによって、市民の正常な生活を限りなく保証することである。従い、我々の取る政策がゼロコロナ政策、動態ゼロ化政策、厳密な動態ゼロ化政策、段階的な動態開放政策の何れであろうとも、大規模な感染リバウンド状態を発生させないことである。

    二、上海と香港の経験が防疫核心技術の一環を実証
       近頃、調査チームは直近6ヶ月の上海における感染者に対する分析を行った。その分析結果によれば、感染者のワクチン接種比率は既に約94%に達しており、ワクチンの接種率が高くて、治療が行き届けば、すべての感染者は重症化に至らず、死亡者の一例も存在していないことである。ここで重要なことは、ワクチンの接種と感染者の重症化発生比率とは強い関連があることが再度認識されたことである。2回目のワクチンを接収した後、依然として一定比率で、酸素吸入まで重症化する可能性はあるが、3回目の強化ワクチンを接種している感染者においては、重症化比率が0.1%まで下がり、重篤になった感染者が1名もいなかったことである。
       同時に、我々は香港の防疫業務にも非常な関心を持ち続けている。香港防疫チームは我々の支援チームと密接に協力しており、我々のワクチン接種、等級による治療、検査の拡大等の各種の防疫革新技術を充分に活用している。香港で第五陣の感染が発生して以来、1561名の感染者が死亡、そのうちの94.7%は高齢者であり、91.3%はワクチンの接収を行っていなかった。3月5日、香港特別行政区政府公務員事務局長聂徳権は、高齢者のワクチン接種率はすでに向上して来ており、市民全員における2回のワクチンの接種率は78%に達していること及び200万未満の人は3回目のワクチン接種を既に終えていることを表明した。
       上記の実態が証明している通り、今後ともワクチン戦略は非常に重要な防疫対策であり、これは上海における経験、及び国際的にはシンガポール、ニュージーランド等の国の経験により、ワクチン接種の意義が公衆に認められていることである。この趨勢を励行したうえで、受診すべき診察科の良好な区分指示を行う体制により、中国、香港を含む全世界が将来的にはコロナから抜け出すものと確信する。

    三、最近の中国各地における防疫対策の特徴
       最近、中国の多くの地区では、本土での感染者が集中して確認されており、全国範囲で新たな1陣の入国感染者と本土感染者のダブル課題に直面している。防疫が第二段階に入り、1月の上海市における「人民代表大会と政治協商会議」において、委員と代表はこれらの課題について討論すると共に、政府衛生主管部門と徹底した意思疎通を行い、各業界の総力を結集して、今後の防疫対策について布石を打ち、隔離施設、追跡調査、PCR検査、隔離エリアの供給保障の拡大等について、各区政府も具体的な措置方案を作成した。
       防疫業務の深化に伴い、「動態ゼロ化」戦略はさらに明確に徹底されている。各地の具体的な状況により、動態ゼロ化の基準も異なるが、全国各地において動態ゼロ化を実現する過程で、病院、学校、ショッピングセンターを含めた施設を封鎖することは避けられないことであり、これにより、社会的な不満が発生し、一部の市民がパニック状態に陥り、不平不満の声が上がるのはまさに正常な現象である。
       疫病対策は新たな段階に入っているが、「大規模な感染リバウンド」が発生して制御不能に陥ることは絶対避けなければならない。従い、防疫の目標を達成する過程においては、盲目的な画一的な処置は取らないが、正常な生活を犠牲にする対価として、ゼロ目標を如何に達成するかが重要である。
       現在の上海の感染状況に対して、上海の防疫部門の各スタッフは不眠不休の状態が続く中、全力でコロナ感染対策に当たっている。防疫業務はスピードとの勝負であり、コロナ感染の蔓延を抑制することが出来、同時に正常な市民生活に対する影響を最小限に抑えていくことが防疫チームにとっての試練となっている。従い、コロナウイルスが世界中に蔓延している実態を捉えつつ、且、今後、長期間にわたり存在し続けていく可能性がある現況下において、我々が追求し続ける目標は、コロナウイルスが民衆の生命に脅威をもたらすのを回避すると同時に、正常な市民生活を維持していくこが出来るよう努力することである。今回、上海の防疫業務が最も困難な段階において、管轄エリアに居住する市民の生活と仕事の一部に影響が生じた以外、都市全体の機能は正常に運行出来ていることは喜ばしい限りである。当然、今後共、管轄エリアにおける市民の生活環境及び生活実感を更に改善して行くことも、次の段階において模索、研究するに値する管理課題である。

    四、前途には光明が輝いていることを一貫して確信している
       現在、中国においてはワクチンの強化接種が全国的に推進されており、最適化されたワクチンの接種戦略を徹底すると同時に、抗ウィルス関連薬品の臨床研究も行っている。我々治療専門グループが所在する上海市公共衛生臨床センターの専門チームが自主研究開発している抗ウィルス薬品の臨床研究における数項目に就いては中国は勿論のこと世界をリードしており、更に、中国の他の主要臨床研究チームも日々の研究において新たな進展を得ている。
       我々の防疫における勝利の光明はすでに現れて来ており、世界の疫病状況が徐々に下がってきている昨今、我々は中国の生物医薬成果及び中国の社会管理能力に依拠することで、必ずや独自の最低死亡率を打建て、徐々に正常な生活を回復するイノベーションの道を歩みだすことが出来ると確信している。

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