重要 | デルタ株により「濃厚接触者」の概念等を調整

2021. 6. 28

重要 | デルタ株により「濃厚接触者」の概念等を調整

   中国工程院院士、国家呼吸系統疾病臨床医学研究センターの鍾南山主任は6月25日、広州市で記者会見を開き、広東省で感染が確認されている新型コロナウイルスの変異種デルタ株への対策状況を報告し、今後、「濃厚接触者」の概念をより広範に調整することを示しました。また、広州郊外に周囲と一定の距離を隔てた25万平方メートルの完全独立式5,000室の広州国際健康ステーションの設立を決まったこと等を紹介しました。



   デルタ株は従来のウイルスより気体毒性が大きく感染力が強いこと等から、鍾南山院士は濃厚接触者の定義を、従来の「感染確認者と発症の2日前以降に住居、職場を共有または共に1メートル以内で会食又は会議を行った者」から、「発病4日前以降に感染確認者と同じ空間、同じ職場、同じ建物、同じビルを共有した者」に変更するべきだと述べました。新型コロナウイルス感染の最前線に立って国に専門家としての提言を行っている鍾院士の発言は、今後、蔓延が懸念される変異ウイルスに対する国及び地方の感染予防政策の方針を示すものとして注目できます。

   鍾院士はまた、感染力が強いデルタ株の国内侵入への懸念に対する記者からの質問に、デルタ株ウイルスが発症するまでの潜伏期間は一般的に長いとは言えず、プラスマイナスを考えれば懸念されている入国後の隔離期間の延長は「必要なない」と答え、同時にPCR検査の頻度を増やすべきであるとしています。

   なお、5月21日に広州で確認された変異ウイルスのデルタ株による感染は、当日午後に感染源を封じ込め、調査を行い、濃厚接触者約150人全員にDNA検査を実施して、1人の初期感染者を突き止め、感染ルートを特定し、6月24日現在、広東省外への感染伝搬は生じていないと報告しています。同時に高齢者と年少者に対するワクチンの接種を優先的に強化すべきだとし、実験室及び広州での160例の限られたデータから見ると、中国で一般に摂取されている全ウイルス不活性化ワクチンのデルタ株に対する抑止効果は60%以上で、重症化に対する保護効果は80%であったことを報告しました。ただし、抗体の有効期間については、液性免疫、細胞性免疫に加えて免疫記憶等々への影響を調査していくうえで、抗体が唯一の指標ではないことを示し、ワクチンの保護効果については現時点で結論を出すことはできないと指摘しました。


出典:中国ニュース網