7月1日より上海市が最低賃金基準を調整

2021. 6. 25

7月1日より上海市が最低賃金基準を調整

   2021年7月1日より、上海市は最低賃金水準を調整します。最低月給水準は2,480元から2,590元に調整し、110元増/月となります。また、最低時給水準は22元から23元に調整されます。

最低月給基準:
   全日制雇用の労働者に適用します。法定勤務時間又は合法的に締結した労働契約書で定めた時間内に正常な労働を提供した労働者に、使用者が支払う賃金は最低月給基準を下回ることができません。

注意点:
   上海市の最低賃金基準には、労働者個人が法律により納付する社会保険費と住宅積立金は含まれず、使用者は別途で納付しなければなりません。また、勤務時間の延期に伴う残業代、夜勤手当、夏季高温手当、有毒有害等の特殊作業環境下の勤務手当、食事手当、通勤交通費手当、住宅手当も最低賃金基準には含まれませんので、使用者が別途支払うものとなります。

最低時給基準:
   非全日制雇用の労働者に適用します。すなわち、同一雇用先での一日当たりの平均勤務時間が4時間未満、一週間当たりの累計勤務時間が24時間未満の労働者に適用します。最低時給基準には、使用者と労働者個人が法律により納付する社会保険費を含みません。

   上海市人力資源・社会保障局の通知によると、上海市の最低賃金基準の調整にあたり、主に都市部低収入家庭の基本生活費支出、都市住民の消費物価指数、経済発展レベル、企業の人件費コスト、全市の平均賃金基準等の要素を考慮し、企業の負担能力と、低収入労働者の労働報酬権益の保障を総合的に配慮したとしています。

クライアント
専用ログイン

ユーザーIDとパスワードを入力してください。 ご質問がございましたら、弊所の顧客担当にご連絡くださいますようお願い致します。